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保育士の職場

保育士の職場は幅広い!

保育士は保育のプロなので、子どもを相手する人が必要となれば求められる人材であり、また、低年齢児だけではなく0~18歳未満まで保育できるため、保育士の職場は幅広くあります。一般的には、児童福祉施設で働くことが多いですが、児童福祉施設以外でもさまざまな形で保育士が活躍しています。
保育サービスは、大きく分けると「施設型保育」と「個別型保育」の2種類あります。「施設型保育」とは、名前の通り施設での保育であり、保育士の職場は保育所などの施設となります。「個別型保育」には保育ママやベビーシッターなどがあり、保育士の職場は保育者の自宅や預かる子どもの自宅となります。

児童福祉施設

児童福祉法では、児童福祉施設として12種類あげられています。保育士が働く職場として最も多いのは保育所ですが、保育所以外の児童福祉施設で働くこともできます。保育所以外の児童福祉施設で働く保育士は「施設保育士」と呼ばれることもあります。

1.助産施設

保健上必要であるにもかかわらず、経済的理由により、入院助産を受けることができない妊産婦に助産を受けさせる施設。

2.乳児院

乳児(保健上、安定した生活環境の確保その他の理由により解くに必要のある場合には、幼児を含む。)を入院させて、養育し、あわせて退院した者について相談その他の援助を行う施設。

3.母子生活支援施設

配偶者のない女子またはこれに準ずる事情にある女子およびその者の監護すべき児童を入所させて、保護するとともに、自立の促進のために生活を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う施設。

4.保育所

保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設(利用定員が20人以上であるものに限り、幼保連携型認定こども園を除く。)

5.幼保連携型認定こども園

義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとしての満3歳以上の幼児に対する教育及び保育を必要とする乳児・幼児に対する保育を一体的に行い、これらの乳児又は幼児の健やかな成長が図られるよう適当な環境を与えて、その心身の発達を助長するための施設。

6.児童厚生施設

児童遊園・児童館等、児童に健全な遊びを与え、健康を増進し、情操を豊かにするための施設。

7.児童養護施設

保護者のない児童(特に必要のある場合は乳児を含む)、虐待されている児童、その他環境上養護を要する児童をなどを入所させて養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行う施設。

8.障害児入所施設

障害児を入所させて支援を行う施設。日常生活の指導や独立自活に必要な知識技能の付与を行っている。福祉型障害児入所施設と医療型障害児入所施設があり、医療型では治療も行う。

9.児童発達支援センター

障害児を日々保護者の下から通所させて、日常生活における基本的動作の指導、独立自活に必要な知識技能の付与または集団生活の適応のための訓練を行う施設。福祉型児童発達支援センターと医療型児童発達支援センターがあり、医療型では治療も行う。

10.児童心理治療施設(旧名:情緒障害児短期治療施設)

家庭環境、学校における交友関係その他の環境上の理由により社会生活への適応が困難となつた児童を、短期間、入所させ、又は保護者の下から通わせて、社会生活に適応するために必要な心理に関する治療及び生活指導を主として行い、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う施設。

11.児童自立支援施設

不良行為をなし、またはなすおそれのある児童、および家庭環境その他の環境上の理由により生活指導の必要な児童を、入所または保護者の下から通わせて、必要な指導および自立を支援するための施設。

12.児童家庭支援センター

地域の児童の福祉に関する各般の問題のうち、専門的知識や技術を必要とするものについて、相談に応じ、必要な助言を行う施設。

児童福祉施設以外の施設

児童福祉施設以外の施設でも、保育士が活躍しています。

幼稚園

幼稚園の多くは「預かり保育」を行っています。「預かり保育」とは、保護者の希望に応じて、4時間を標準とする幼稚園の教育時間の前後や土曜・日曜、長期休業期間中に、幼稚園において教育活動を行うものです。少子化、都市化で子どもが同年代、異年齢の仲間と遊ぶ場・機会が減少していることや、核家族化や男女共同参画社会の進展によって親からの託児ニーズが増加していること、また、近年では、政府の少子化社会対策の中で待機児童解消の一環として推進されてきた側面もあります。
現在、預かり保育を実施している幼稚園は全体の81.4%となっており、公立では59.7%、私立では94.2%にのぼります(平成24年6月1日現在)。幼稚園での預かり保育のパートの募集で、保育士を募集する幼稚園も多くなっています。

学童保育(放課後児童クラブ)

学童保育は、厚生労働省の「放課後児童健全育成事業」のことを指し、「放課後児童クラブ」など別の名で呼ばれることもあります。小学生を対象とし、保護者が働いているなどの理由で昼間家にいない児童に、放課後に適切な遊びの場を設けて保育をします。
学童保育の指導員の仕事は、基本的には子どもたちが自由に遊ぶのを見守ることです。時には一緒に遊んだり、勉強の手伝いや工作を指導したりもします。
学童保育の仕事は、パートタイム勤務も多く、学生や主婦のアルバイトとしても人気です。
学童保育で指導員として働くにあたって、近年、保育士資格や小学校教員免許などの資格を採用条件に設けている施設も多く、保育士のニーズが高まっています。

幼児教室

幼児教室とは、小学校入学前の幼児のための、能力・才能を引き伸ばすための学習教室のことです。小学校受験・幼稚園受験のための教室もあれば、音楽・リトミックなどの教室、英語などの語学教室、水泳やサッカーなどの運動教室、絵画教室など、才能開発的な教室もあり、内容は多岐にわたります。
低年齢の子どもを預かることから、小学校教員免許や幼稚園教諭免許だけでなく、保育士資格を採用条件にする教室も増えてきています。

病院

病院に入院している子どもの援助をし、「病棟保育士」とも呼ばれています。
大きな環境の変化や身体的・精神的負担の多い入院生活。少しでも病気の苦痛や緊張・ストレスを軽減できるよう、保育士は子どもとその家族に向き合い援助をします。

在宅保育(個別型保育)

施設で集団で保育をするのではなく、保育者の自宅や子どもの自宅で保育をする仕事もあります。

家庭的保育事業

家庭的保育事業とは、保育ママ(家庭的保育者)が、保育者の居宅、その他の場所で行われる小規模の異年齢保育です。2010年4月から児童福祉法上に位置づけられた保育事業として、保育所と連携しながら、ともに地域の子どもたちを守り育てる役割を担っています。市区町村が実施する公的な保育で、1日約8時間、毎日行われる保育(通常保育)です。
保育ママ(家庭的保育者)とは、市町村長が行う研修を修了した保育士、またはその他厚生労働省令で定める者、と定められています。

ベビーシッター

ベビーシッターは、依頼先の各家庭や、デパート、レストラン、ホテル、コンサート会場などで、子どもの世話をします。
ベビーシッターになるにあたって、特別必要な資格はありません。しかし、国家資格である保育士資格や、看護師免許、民間の認定資格であるベビーシッター資格を取得していると、依頼主の信頼も得られやすく、就職に有利といえます。

ファミリー・サポート・センター

子育ての援助を希望する依頼会員と、援助をしてくれる提供会員の相互育児援助活動の会員組織です。急用や病気、残業や休日出勤など、親が都合がつかないときに、登録している地域の人が支える事業です。
会員になるにあたって特別必要な資格はありません。

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